現場と同じ環境でじっくり学び、即戦力人材に。
神戸技専のオープンキャンパスで見たこと、知ったこと。
兵庫県立神戸高等技術専門学院って?
同学院は、昭和24年に発足した歴史と伝統ある職業訓練校。平成2年に現在の地に新築移転され、今日まで時代の要請に合わせたさまざまな訓練コースで多くの職業人を輩出してきました。現在は「総合ビジネス」「CAD/CAM加工」「電気制御」「印刷技術」「インテリアリフォーム」の長期訓練学科5コースと、「給食調理」の短期訓練学科1コースを有し、様々な年代の方たちが学んでいます。
11月21日、22日、学園都市にある「兵庫県立神戸高等技術専門学院」のオープンキャンパスに参加してきました。
企業の製造現場で使われているのと同じマシン、同じ環境で実践的に学ぶ。
本館棟、第1実習棟、第2実習棟からなる校舎には、各コースで学ぶための本格的な設備が充実しています。
第1実習棟1階の機械実習場には旋盤やフライス盤などの工作機械が数十台並び、基本的な切削加工を学ぶことができます。
NC工作室には、DMG森精機のNC工作機械「DMU50」が据え付けられ、作業着を身に着け図面を手に加工方法を検討する受講生の姿があります。
職業訓練指導員の山中淳央先生は「図面を読み込み、どうすれば効率よく正確な加工ができるか、自分で方法や手順を考え、話し合うように指導しています。仲間と協力して最適な方法を見出す、というコミュニケーションも技術者としての重要な能力だからです」と語ります。設備だけでなく、受講生の姿勢も実際のものづくり現場さながらと感心しました。
技術を習得し、自信をもって新しい仕事へのチャレンジへ!
受講生や修了生の中には、家業を継ぎたいと事務職から電気制御コースに入学した方、子育てと並行してインテリアコーディネーターの資格に挑戦している方など、技術を習得することで違う業界や新しい仕事へのチャレンジをしている方も多く在校しているそう。何よりも、
●受講料・入学金・授業料は無料、
●学びやすい訓練時間(9:00~16:10、一部14:30で終了する学科あり)の設定、
●就職率90%超(令和4年度修了生実績)、
など、受講しやすさ、就職までのサポートも手厚いなど受講する方には様々なメリットが用意されています。
最後に
主任職業教育専門員の内垣先生は「来年度は『CAD/CAM加工コース』で市内製造業でのインターンシップを実施予定で、企業と受講生がお互いを理解する機会を創出しスムーズな就職をサポートします。また『ものづくりオフィスワークコース』を新設し、簿記・経理の他にCAD技術もカリキュラムに加え、製造業でも幅広く活躍できる人材を育成したいと考えています」と新たな取り組みを語ります。
技術者不足に悩む中小企業が多い中、即戦力になる人材はさらに貴重。より良い人材との出会いがさらに増えるよう、産振財団もサポートしていきます!
- 兵庫県立神戸高等技術専門学院
- 所在地:神戸市西区学園東町5-2
- 電話番号:078(794)6630
- ホームページ:
- https://www.kobe.kgs.ac.jp/
この記事を書いた人:産業イノベーション推進部 ナカムラ