開発途上国の中小企業を支える
JICA実施の研修に協力しました①

2025年7月15日(火)、JICA(独立行政法人 国際協力機構)の研修プログラムに参加されている11か国の研修員の方々が来訪されました。このプログラムは、開発途上国の中小企業支援に取り組む人材(行政職員や公的支援機関の職員など)の育成を目的としており、今回こうべ産業・就労支援財団もその一環として協力しました。

※参加国:キューバ共和国・エジプト・ヨルダン・ラオス・モンゴル・ネパール・パキスタン・セルビア共和国・スリランカ・トルクメニスタン・ベトナム

当日は、財団が行っている中小企業への支援内容について紹介し、インキュベーション施設の見学。
その後、同施設を卒業した企業2社から、起業の経緯や現在の取り組みについて直接お話を伺いました。

こうべ産業・就労支援財団の取り組みとは?

まずは神戸市の産業構造を説明し、その後に当財団が行っている中小企業支援について講義を行いました。
創業期から発展期まで、企業の成長段階に応じ展開している支援のことや、企業の人手不足対策に活かす取り組みとして今年度からは新たに企業とシニア世代のマッチングを行う就労支援なども紹介しました。
こうした多角的な支援について、研修員からは具体的な質問が次々と寄せられました。

研修員が関心を示した質問

たとえば、中小企業のデジタル化を支援する「神戸市中小企業DXお助け隊」については、
『経営課題の解決だけでなく、機器導入への補助はあるのか』という費用面への関心が寄せられました。

また、高齢者の働き方を支える「神戸市シルバー人材センター」に関しては、
『高齢者の賃金はどうなっているのか?』『なぜ人手不足なのに、海外人材をもっと活用しないのか?』といった、踏み込んだ質問もありました。

こうしたやりとりを通じて、研修員の皆さんが単に制度を知るだけでなく、実際にどのように活用・運用されているかまで意識して学ぼうとされている姿がとても印象的でした。

この後は、創業支援の現場を見学です!
職員ブログ【インキュベーションオフィス 見学編】に続きます。