神戸の逸品はこうして選ばれる!
「神戸セレクション」審査会の舞台裏に潜入

「あたりまえの毎日に神戸の“ちょっといい”を」―そんなコンセプトの神戸セレクション。

そもそも、神戸セレクションに認定される商品ってどのように選ばれているのでしょうか?
その疑問に答えるため、今回は普段は絶対に見られない“審査会の裏側” を特別に取材してきました。
食品・非食品の2日間に分けて行われる、緊張感あふれる審査の様子をぜひ覗いてみてください。

神戸セレクションとは

神戸セレクションは2007年にスタートした、神戸の企業が生み出す魅力ある商品を応援するプロジェクトです。
毎年多くの企業がチャレンジし、神戸らしいストーリーや魅力をもつ“逸品”が選ばれます。

認定されると、商品をより多くの人に届けるためのサポートを受けることができます。

  • ブランド力の向上
  • プロモーション支援
  • 商談・販売会への参加機会
  • 販路拡大につながる情報提供 など

審査ではここをチェック!

応募された商品は、食品は必要に応じて調理し、非食品は実物を使用して、どちらも実際の商品を用いて審査を行います。

  • ストーリー— 神戸のくらし・伝統を起点とした背景や作り手の想い
  • イノベーション— 新しい発想やアイデア、市場に新しい価値や文化をもたらす可能性
  • ポテンシャル— 味・品質・デザイン、成長の可能性
  • サステナブル— 環境への配慮や持続可能性の視点

単に“良い商品”というだけでなく、神戸の魅力を伝えられるか、今後の成長が期待できるかも評価されます。

食品審査会の現場へ

市内某所で行われる食品部門の審査会、真剣な表情の審査員たちが丁寧に商品を確認していきます。
パッケージを開けた瞬間の香り、ひと口食べたときの味──。
お客様が手に取る場面を想像しながら、細かくチェックしていきます。
審査員はPRシートにも目を通しながら、原材料・製法・賞味期限や表示・価格設定なども確認。味だけではなく、安全性やパッケージ、そして神戸の文化やブランドコンセプトに沿ったストーリーも大事なポイントとして確認しています。

非食品審査会の現場へ

非食品部門の審査会場には、応募商品がずらりと並びます。
デザイン、使い心地、素材の質感や風合い──。
審査員が何度も手に取って、触って、チェックされます。
贈り物や日常使いに「少し上質さ」を感じられるかなどもしっかり確認しています。

いよいよ協議へ 〜審査員たちの真剣勝負〜

食品・非食品は別々の日に審査が行われ、その日の審査終了後に協議が行われます。

「市場に出たときに問題はないか?」
「今のSNSのトレンドに合っているか?」
「ラベル表示はユーザーにとって分かりやすいか?」

時に厳しい指摘が飛び交うこともありますが、その根底には“挑戦する企業を応援し、より良い商品を世の中に届けたい”という共通の想いがあります。審査員は食品・非食品それぞれの分野で活躍する様々な業界の専門家で、意見の幅も深さも非常に豊かです。

協議の結果、認定商品が決定します。惜しくも認定に至らなかった商品にも「課題をぜひエントリーされた企業へフィードバックしてほしい」と前向きな意見が出るほど、厳しさと温かさが入り混じる審査会だったというのが印象的でした。

神戸セレクションは“挑戦を応援する場”

神戸セレクションは、単なるコンテストではありません。

神戸の企業の挑戦を支え、神戸ブランドを全国へ広げる取り組みです。
神戸の人にも、全国の人にも、「神戸にはこんな魅力的な商品があるんだ!」 と知っていただけるきっかけになれば嬉しく思います。

「神戸セレクション2026」の認定商品は 、12月下旬に発表予定。

どんな“神戸の逸品”が選ばれるのか──ぜひ楽しみにお待ちください!