専門家のアドバイスで「選ばれる求人」へ~下里鋼業株式会社様の取り組みをご紹介します~

下里鋼業株式会社

こうべ産業・就労支援財団では、中小企業の皆様が抱える様々な課題解決を支援する「専門家派遣事業」を実施しています。今回は、この事業の採用力向上支援を活用して「求人票の見直し」に取り組まれた下里鋼業株式会社様の事例をご紹介します。

企業情報

企業名:下里鋼業株式会社
代表取締役:安田 佳弘 氏
住所:神戸市西区室谷2丁目1番6号
設立:1948年12月4日
主な事業内容:建機メーカー向けの部品供給
       注文品製造販売、鋼材の販売
ホームページ:simozato.co.jp

派遣した専門家

社会保険労務士・キャリアコンサルタント 野間 信行 氏
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支援のきっかけ

同社では、各部門の現場を支える人材不足が大きな課題となっていました。
これまでハローワークで継続的に求人をしてきましたが、

・応募者が集まりにくい
・求める人材と違うことがある

といった状況が続き、求人媒体への掲載や採用活動にもコストをかけても成果につながらず、
「何が不足しているのか」「どこを改善すべきか」 分からないことで、お困りでした。
そのため、今回の支援ではまず 課題を明確化すること を重視しました。

ヒアリングを重ねた結果、求める人材が部署ごとに異なり、採用判断も異なっていることが分かってきました。これまでは、それらが曖昧な書き方になっていたことで、結果として“欲しい人材”に伝わる求人になっていなかった可能性が高まりました。

実施した支援内容

1.求める人材像・自社の魅力の明確化
求人票の記載内容を見直すのに先立ち、野間専門家は、
・自社が求める人材
・自社の魅力
について、経営層・各部門責任者とともに情報を丁寧に整理。これまで漠然としていた求人イメージを言語化し、必要な人材について共通認識を醸成しました。
「どのようなスキルを持っていれば良いか」「入社後にどのように活躍できるか」を、各部門ごとに具体的かつ詳細にあげていくことで、求人票の見直しポイントや求人の方向性がより明確になってきました。

2.反響を高める“書き方・見せ方・伝え方”の指導
求職者の目線で、ハローワーク用の求人票を見直すため、文面を再構成する切り口が提示されました。
書き方:専門用語を使わずに言い換える、1文を長くしないよう調整する、箇条書きを活用する、等
見せ方:仕事内容/やりがい/必須要件/歓迎する要件/働く環境のこと/選考フローが読みやすい順
伝え方:入社後のイメージ、配属部署の雰囲気、成長・評価の機会など“働く実感”を伝える
これらのアドバイスを取り入れ、求める人材が「自分ごと」として興味をもって見る求人票に刷新されました。

3.職種ごとの実態に合わせた検討
営業、生産技術、品質管理など各部門の責任者にヒアリングを実施。
現場の仕事内容、求めるスキル・姿勢、1日の流れ、チーム体制、教育の進め方等、多岐にわたり働き方の詳細を聞き取り、職種別に求める人材にささる文面を整理。
現場の声を反映させて、どこにでもあるような求人表現から脱却した説得力ある個性的な求人票になりました。

(経営者・部門責任者との打合せの様子)

支援を通じて生まれた変化

求人票を刷新してたったの3週間弱で応募問い合わせが入るようになり、求人に対する反響が変わったと実感。また、今回の支援は、求人応募数の増加だけでなく、社内の意識変化も生みました。

  • 各部署で、責任者が思いを表現できるようになった
  • 改めて自分たちの業務を振り返ったことで、自社の強みや求める人物像を言語化することができた
  • 経営者の考えと現場の考えをすり合わせるきっかけとなり、相互理解が進み、組織の一体感が増した

今回の取り組みを通じて、自社の魅力や働く価値を再確認できたことは、予想外の大きな成果だと感じておられます。

今後は求人票の効果検証を重ねてさらにブラッシュアップしていくとともに、面接方法の見直しや採用基準の統一化、評価制度の再設計も進めていかれるようです。これからも、採用から定着までの課題解決や、貴重な人材の活躍を促す継続した取り組みを続けていけるよう、応援しています。

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