マッチング成約8例目!株式会社工販
1.本件概略
(1)譲渡企業社名:株式会社工販
代表者:代表取締役 梅原 智氏
所在地:神戸市中央区上筒井通3丁目5番5号
電話番号:078-242-1556
事業内容:工業用プラスチックおよびゴム成形部品の製造・販売
ホームページ:https://kabu-kohan.co.jp/
(2)譲受者:岩崎 謙一 氏 神戸市在住
略 歴:大企業にて対法人営業としてキャリアをスタート。その後、海外販社の経営
幹部や関連会社の取締役を歴任するなど、長年にわたり経営の第一線で活躍。
(3)譲渡契約締結日:2026年3月1日

2.案件の経緯
2020年7月
財団職員が株式会社工販を訪問。その後、「事業承継専門家派遣」を活用し、事業の磨き上げや承継計画の策定を実施
2020年11月
岩崎謙一氏が後継者候補として登録
2021年3月
財団の事業承継マッチング支援に申込み、マッチング支援を開始
2021年8月12日
株式会社工販と岩崎氏とのマッチングを実施
2021年11月26日
基本合意書を締結
2022年3月1日
岩崎氏が株式会社工販へ営業部長として入社。現場・営業・経営全般の引継ぎを開始
2023年2月1日
合意書を締結
2026年3月1日
岩崎謙一氏が代表取締役社長に就任
岩崎氏とのマッチング実施から譲渡契約締結まで、約4年半にわたる長期的な事業承継となりました。
「65歳を目途に、時間をかけて徐々に株式を譲渡し、無理のない形で事業承継を進めたい」という梅原氏の意向を踏まえ、基本合意書締結後に岩崎氏が入社。
梅原氏から直接引継ぎを受けながら経営に携わる形で承継が進められ、最終的に譲渡契約締結に至りました。またその期間中には、岩崎氏を中心に、財団が実施するデザイン経営支援の専門家派遣制度を活用し、新事業にも取り組みました。木質プラスチックを成形材料として用いた自社ブランド製品の開発に取り組みました。
このように、後継者が早期から企業内部に入り、現場・経営・人材を理解しながら段階的に承継を行った点が、本件の大きな特徴です。
3.引継ぎ後の新会社の方針
株式会社工販は、1970年の創業以来、工業用プラスチックおよびゴム成形部品の製造・販売に取り組み、長年にわたり現場で培ってきた技術と経験を大切にしてきました。日々、誠実にものづくりと向き合いながら、お客様の信頼に応えてきた企業です。
今後については、機械の自動化や効率化も重要なテーマとしながら、それ以上に人が働く環境づくりを充実させることを重視していく方針です。技術は人によって磨かれ、会社は人によって成長する——その考えのもと、社員一人ひとりの力と経験を大切にしていきます。
泥臭く感じられるかもしれませんが、人の手が必要な工程にはしっかりと人の手をかけ、地道に積み重ねていくことこそが、これからのものづくりにおいて重要であると考えています。
これまで培ってきた技術、現場力、そして人を大切にする姿勢を受け継ぎながら、これからも誠実なものづくりを続けてまいります。
