新しいお客さまとの出会いが、次の挑戦につながる
神戸のスイーツやお酒、靴、バッグ、小物などが並ぶ会場。
印象的だったのは、お客さまと事業者が楽しそうに話している姿でした。


売り場をのぞいてみると、
「実はこれ、お客さまから『こんなのないの?』と言われたことがきっかけで生まれた商品なんです。」と話してくれたのは、その傘を実際につくっている方でした。
気が付けば、商品の説明だけでなく商品が生まれたきっかけやお客さまとのエピソードまで話が広がっていました。
商品だけでなく“つくり手”にも出会える。
そんな百貨店販売会の様子をご紹介します。
神戸の魅力が、ひとつの売り場に
財団が主催する百貨店販売会は、神戸市内事業者が百貨店で商品を販売し、お客さまの反応を直接知ることができる機会です。
その取り組みのひとつとして、2026年8月26日から9月1日までの7日間、西宮阪急で「神戸街あるき2026 with 神戸セレクション」が開催されました。

会場には、「神戸セレクション」認定事業者をはじめ13事業者が出店。
今回は、その中から神戸セレクション2026認定事業者3社にお話を伺いました。
百貨店販売会で見えた手応え
◆吉田ピーナツ食品
大正3年創業。豆やナッツのおいしさを追求し続ける神戸の老舗菓子メーカー。
売り場で聞く、お客さまのリアルな声
認定商品のチョコナッツスーベニアについてお話を伺いました。
「ナッツ屋がつくる商品だからこそ、ナッツに合うチョコレートを厳選しているんです。」
担当者がそんなこだわりを語ってくださった、その時でした。
隣で試食していたお客さまが、
「チョコとナッツのバランスが良いですね。」
まさに今聞いたばかりのこだわりそのものです。
商品に込めた思いが、お客さまにもきちんと伝わっている。その瞬間に立ち会えたことが、とても印象に残りました。
今回の販売会では、詰め合わせ商品の中の「この味だけ欲しい。」といった具体的な声もあったそうです。今後の商品展開や売り方を検討するうえで、参考になる反応だったといいます。


神戸セレクション2026認定を受けて
認定をきっかけにお土産会社や輸出会社との契約、ホームページからの取引にもつながったそうです。
「箔がついた」と、認定による確かな手応えを実感している様子でした。
◆グロースターズ(神戸蒸溜所)
神戸フルーツ・フラワーパーク内にある蒸溜所。神戸の風土や魅力を一瓶に込めた酒づくりが特徴。
素材の話から生まれる驚き
売り場では、神戸セレクション認定商品である神戸をイメージした「海」と「山」2種類のジンがブースの中心に並び、多くのお客さまの目を引いていました。
神戸らしい素材を取り入れていることも特徴で
「『海』にはいかなごのくぎ煮を、『山』には有馬山椒を使っているんです。」
と教えてくれました。
こうしたこだわりを説明すると、お客さまから驚きの声が上がることも多いそうです。
両商品とも好評で、途中で商品を追加するほど反響があり、最終的に「山」は売り切れたそうです。
実は西宮阪急のリカー売場でも以前から取り扱いがあるものの、そのことをご存じないお客さまもいらっしゃるそうです。
「購入につながらなくても、まずは知ってもらい、記憶に残ればうれしいですね。」
と担当者は話していました。
販売だけでなく、商品の背景やこだわりを直接伝えられる機会の大切さが伝わってきました。


神戸セレクション2026認定を受けて
認定証を直売所に展示していることもあり、認定をきっかけに商品へ興味を持つお客さまが増えたそうです。
認定が商品の信頼感につながり、売上の伸びも実感しているとのことでした。
◆JADEY
神戸の職人が一足ずつ手作りする、軽さと履き心地にこだわった本革シューズブランド。
履き心地がいいから、また来ました
今回の百貨店販売会について伺うと、担当者から最初に出てきたのは
「お客さまに受け入れてもらえたと思います。」という言葉でした。
7日間の出店期間中には、「履き心地が良かったからまた来ました。」と再来店してくださるお客さまや、チラシを見て神戸から足を運んでくださったお客さまもいたそうです。
本革を使用しているため足になじみやすく、軽くてやわらかな履き心地が、多くのお客さまに支持されているようでした。
一方、「このようなデザインがあったら」というお客様の声を聞くことができ、新たなニーズを知る機会になったそうです。


神戸セレクション2026認定を受けて
接客していると「ブランド力がついたと感じる。」と、認定による効果を実感していました。
まとめ
今回、取材を通じてつくり手やデザイナーの思いやこだわりに直接触れられたことが印象に残りました。その話に耳を傾けるたびに商品がより魅力的に感じられ、私自身もワクワクしながら取材を進めました。
3社への取材では、お客さまの声が今後の商品づくりや販路拡大のヒントになることが共通していると感じました。
また、他の出店事業者からは「地域が変われば、お客さまのニーズも変わる」といった声が聞かれました。イベント出店に慣れた事業者にとっても、西宮阪急での百貨店販売会は新しいお客さまと出会い、地域ごとのニーズを知ることができる場なのだと感じました。
百貨店販売会は、お客さまと事業者が直接対話できる貴重な機会です。
ここで生まれた出会いや気付きが、より多くの事業者の皆さまの新たな挑戦につながればうれしく思います。
神戸市内事業者の販路拡大を目的に、全国各地の百貨店への出店機会を提供する事業です。
神戸の魅力が感じられる逸品を認定し、その魅力を広く発信する事業です。
「神戸セレクション2027」では、出品商品を募集しています。
商品の魅力を広く発信する機会として、ぜひご応募ください。(締切:2026年9月30日)
応募方法などの詳細は、公式サイト募集ページをご確認ください。




