既存のビジネスモデルから成長し、新しい事業分野に挑むエンジニア集団

ソラド株式会社

企業名:ソラド株式会社

代表者:中嶋 諭 氏

ホームページ:https://www.sorad.co.jp/

事業内容:ソフトウェア受託開発 (主に制御系/組込み系)
プログラミング関連イベントの企画・開催

起業の動機・きっかけ

私は42歳のときに起業したのですが、35歳を過ぎた頃から「自分の人生このままで良いのだろうか」と悩むようになりました。その背景には「40歳は大きな節目の年齢であり、人生や社会人の折り返し地点、体力と経験のバランスが良い時期、何か大きな行動を起こすのであれば40歳が最後のチャンス」という考え方があったからだと思います。転職という道も考えましたが、自分の強みを最大限に活かすには地縁のある神戸での起業のほうが向いていると感じたこと、また自分にはないスキルや魅力を持った仲間 (一緒に当社を創業したふたり) に力強く支えられたことが起業のきっかけとなりました。

こんな事業をやっています

制御系/組込み系と呼ばれる分野を中心にソフトウェアの受託開発事業を行っています。自動車や家電、産業機器や医療機器などを制御するためのソフトウェアで、現代社会ではあらゆる電気製品に組み込まれ、皆さんの生活に欠かせない存在となっています。こうしたソフトウェアを様々な企業様からご依頼いただき、開発しています。

また、学生や社会人に向けてプログラミング関連のイベントを企画、開催も行っています。内容は、対象となる方や参加者のニーズに合わせて様々ですが、最近は小中学生を対象に電子工作とプログラミングの両方を体験できる合宿型のイベントが多く、既製品のおもちゃを改造し、ソフトウェアで制御できるようにするという、人気イベントとなっています。他にも企業様向けの技術研修をお引き受けしています。

インキュベーション神戸ハーバーオフィスを選んだ理由

インキュベーションオフィスには、以前入居されていた方からの勧めで入りました。インキュベーションというと、何か新しいビジネスモデルやアイデアを持ったスタートアップ向けのものだというイメージを持っていましたが、こちらは、私たちのような既存のビジネスモデルで着実に成長していきたいという方も多く入居されていました。実際に入居してみて良かったことは、皆さん同時期に起業された方ばかりということで、抱える課題や悩みに共通点も多く、何でも気軽に相談できる仲間がたくさんいたことです。そんな良き仲間、良きライバルに囲まれて創業初期を過ごせたことは本当に幸せだったと思います。現在は社員が増えたのでインキュベーションオフィスを卒業しましたが、今でも入居中の方や卒業された方との交流は続いており、このインキュベーションオフィスでの出会いが私にとってひとつの宝物となっています。

今後の目標について

ソフトウェア開発は規模が大きくなると、それだけエンジニアの数も必要になります。当社はまだエンジニアの少ない小さな会社ですので、大きな規模の開発をお引き受けすることが残念ながらできていません。今後は、量・質ともに厚みのある体制を構築し、大規模開発も受注していきたいと考えています。

また、ソフトウェア受託開発、プログラミング関連イベント以外の事業にも挑戦していきたいと考えています。これらふたつの事業分野以外にもエンジニアが活躍できる、社会のお役に立てる分野はまだまだあると考えていますので、自社の製品やサービスの開発なども含め、新しい事業分野に積極的に挑んでいきたいと思います。

取材を終えて

平成31年に3名で創業され、創業当時は悩まれたことも多かったと思います。
ハーバーオフィス入居時には、様々な業種の方と交流されていたのが印象的でした。
創業約4年の現在では徐々に従業員数も増え、11名体制となり、頼りになるエンジニア集団です。
今後のさらなる成長を楽しみにしています。