産振財団のSDGs達成への取り組み
神戸市産業振興財団のパーパス
産振財団は、神戸市内中小企業の経営革新、人材育成、産学官連携、創業などの促進等により、市内産業の基盤強化と振興を図り、もって神戸経済の発展に寄与することを目的に設立された公益財団法人です。
マテリアリティ(重要課題)
産振財団の事業およびステークホルダーの双方の観点からさまざまな社会課題の重要度を調査・検討し、3つの重要課題(マテリアリティ)を特定しました。今後さらにステークホルダーとの対話を重ね、事業活動を推進し、サステナビリティ経営の深化を目指します。
マテリアリティの特定プロセス
1.産振財団が取り組むべき社会課題の抽出
多様な社会ニーズ・要請に対応するため、持続可能な開発目標(SDGs)などの国際的なフレームワークやガイドラインを参照し、市内中小企業の重要課題と産振財団のパーパスから社会課題をリストアップしました。さらに、企業の成長段階に応じた支援の観点から社会課題を整理し、取り組むべき20項目の課題を抽出しました。
2.重要度測定
抽出した20項目の課題について、ステークホルダーである市内中小企業(77件)や産振財団職員にアンケートを実施し、課題の重要度を測定しました。
<市内中小企業と産振財団が共に重要と認識する課題>
- 起業に必要な知識と機会の提供により、起業の裾野を広げる
- 起業者の販路開拓や組織づくりの支援により、雇用につながる成長を後押しする
- 多様化や技術向上、イノベーションを通じて、企業の生産性向上を支援する
- 安全安心な労働環境づくりを促進する
- サプライチェーンの鍵となる企業や地域に根付いた価値ある中小企業を次世代に引き継ぐ
- 神戸市産業振興センターを中小企業振興の総合的な拠点として、価値を高める
- 経営者同士をつなげることにより、創造性やイノベーションを誘因する
- 産金学官の連携を促進する
- 中小企業支援サービスの源泉となる財団職員の質・量の向上をはかる
- 公益法人としての説明責任を果たし透明性の高い仕組みを構築する
3.マテリアリティの決定
市内中小企業と産振財団が共に重要と認識する課題を3つの重要課題(マテリアリティ)としてまとめました。
●産振財団が取り組むマテリアリティ
(1)中小企業の成長を後押しする
販路開拓・拡大や人材確保・育成、イノベーション創出、新分野進出など、様々な支援事業を通じて、起業・創業から事業承継まで、企業の成長段階に応じたサポートを行います。
(2)産金学官をつなぐ架け橋となる
産振財団は、神戸市産業振興センターを中小企業支援の拠点として価値を向上させ、企業同士や産業界、金融機関、学術機関、官公庁をつなぐ架け橋となり、人材育成やイノベーションを促進します。
(3)中小企業支援の基盤を整える
市内中小企業の成長をさらに促進するため、産振財団の組織力と透明性を高め、あらゆる企業を支援する基盤を整えます。
●SDGsと産振財団のマテリアリティとの結びつき
SDGsと産振財団のマテリアリティとの結びつきを意識し、SDGsの達成に向けた取り組みを推進します。
(注)下表中の数字はSDGsのターゲット番号です。
ターゲット内容の詳細はこちら《外部リンク:外務省SDGsグローバル指標》