JICA×産振財団、どういう関係?

5月29日、産振センターの特別会議室に12名の外国の方が続々と入ってきました。
産振財団職員は、この日のためにいろいろと準備をしてきたので、ドキドキ・ワクワクの気持ちが入り混じります。

産振財団に来られた12名はフィリピンのミンダナオ島西部及びスールー諸島のムスリム・ミンダナオ自治地域の方々。

失礼ながら、私は今までミンダナオ島とスールー諸島の場所を詳しく知りませんでした。
調べてみると、フィリピンの中でも南部に位置することが分かります。

赤塗の箇所です

産振財団との関係は?

産振財団は、以前よりJICA(独立行政法人 国際協力機構)の研修プログラムに協力しています。
神戸市の中小企業支援策を紹介することで、同地域の支援に役立ててもらおうというわけです。

JICAは2013年から同地域への技術協力を進めており、今回は地域内の産業振興に関連する省庁、機関等の能力強化を目的とした研修で来日されました。

研修プログラムに参加したのは、同地域のバンサモロ暫定自治政府の貿易投資観光省の職員、バンサモロビジネス協議会の職員、大学関係者に企業家のみなさん。

研修の様子は?

研修では、神戸経済や、産振財団の中小企業支援について講義を行いました。
参加者からは、創業率や創業後のアフターフォローについての質問のほか、支援メニューの多さに驚いたという意見も。

私が個人的に良いなぁと思ったのは、参加者からの質問に産振財団職員が答えると、「Oh~Nice!」などのリアクションがあるところ。
大人数の前で話した経験がある方は共感していただけると思うのですが、誰かが自分の話を聞いてくれているというリアクションがあると安心するし、嬉しいですよね。

講義の後は、産振財団が運営する「インキュベーション神戸ハーバーオフィス」を見学。

創業準備オフィス、スモールオフィス、企業育成室と、それぞれの成長段階に応じたオフィスを訪れ、入居者のみなさんは参加者からの様々な質問に応じていました。

創業準備オフィス
スモールオフィス

時間いっぱいまで研修を行い、研修の最後には感謝の印として、フィリピンの伝統工芸品である織物のヘッドスカーフが贈られました。

送られたヘッドスカーフ

産振財団が研修に協力したのは半日だけでしたが、日本で学んだことを、ぜひ自国での中小企業支援に活かしてほしいです。

みなさん、ありがとうございました!

<この記事を書いた人>

総務・広報グループ : ふく & さんしん妹