名古屋市 温室効果ガス排出排出削減促進セミナーに参加しました ~SBT認定~

 現在、産振財団では神戸市の中小企業に対する新たな支援メニューとしてカーボンニュートラル支援策を検討しております。
 そんな中、支援策の検討にあたり、名古屋市主催のカーボンニュートラル関連セミナーに参加してきました。昨年度より中小企業に対し、SBT認定取得支援事業を実施されています。昨年度は3社がSBT認定を取得。今年度も支援予定とのことでセミナーには多くの中小企業が参加されていました。
 セミナーでは、①中部経済産業局②株式会社ウェイストボックス③株式会社石垣商店(昨年度名古屋市のSBT認定取得支援事業にてSBT認定を取得された3社のうちの1社)よりカーボンニュートラル、SBT認定について講演いただきました。

SBTとは

Science Based Targets」の略で、国際的な枠組みである「パリ協定」が求める⽔準と整合した、5〜10年先を⽬標として企業が設定する温室効果ガス排出削減目標のことです。
具体的には
・Scope1:自社の生産過程で排出される量
・Scope2:他社から供給される電力・熱・蒸気の使用により排出される量
・Scope3:その他の間接的に排出される量(移動や製品の使用、廃棄など)
というように、サプライチェーン全体で事業にまつわるあらゆる温室効果ガス排出量を削減することが求められます。

出典:環境省「SBT 詳細資料」

中小企業向けSBTについて

SBTには中小企業向けもあり、事務局が中小企業の目標設定に向けて独自のガイドラインを設定しています。
中小企業向けの場合、通常のSBTと異なり、温室効果ガスの削減対象範囲がScope1及びScope2のみとなります。

出典:環境省「中⻑期排出削減⽬標等設定マニュアル」

SBT認定取得メリット

SBT取得により以下のようなメリットが享受できます。
①温室効果ガス排出削減により環境貢献ができる
②外部に対し持続可能企業であることをアピールできる
③社内の改革(省エネ・働き方改革・業務効率化等)に繋がる

産振財団は、神戸市内中小企業のカーボンニュートラルへの取り組みを新たに支援します!

名古屋市の取組事例を参考に、神戸市の中小企業に対しSDGs・カーボンニュートラルへの取組支援策を検討中です。セミナーの開催や温室効果ガス排出量算定支援、SBT認定取得支援等、カーボンニュートラルに取り組む神戸市内中小企業を後押しする実効的なメニューを鋭意検討しております。どうぞご期待下さい。