中小企業×神戸高専生@企業展示会(株式会社三徳)
神戸高専主催の「企業展示会」って?
神戸市立工業高等専門学校では、地域の企業が高専生に自社のプレゼンを行う「企業展示会」が開催されています。
2023年度は6月12日から7月14日までの間、17日程、のべ36社が参加して行われます。機械製造や金属加工、化学、建築設計と様々な業種の地元企業が30分間で自社の技術や製品、社内の様子などを学生たちに伝えます。
レア・アースの総合メーカー 株式会社三徳の企業展示会の模様をレポート
6月26日、本部棟2階ホールでは、「神戸発・優れた技術」認定企業の株式会社三徳の企業展示会が開催されました。プレゼン者は、人事部の芝本孝紀部長と人事部 島津貴博専任課長のお二人です。
まずは会社概要と取り扱い製品について。会場には、高専生14名が参加し、スクリーンと資料を食い入るように見つめ、島津課長の説明に耳を傾けます。
株式会社三徳は1937年創業。神戸市東灘区に本社と工場、明石、三木、敦賀にも工場を有し、従業員260名超の世界をリードするレア・アースの総合メーカーです。次世代エネルギーとして注目される水素を省スペース、低圧、常温で貯蔵可能な水素吸蔵合金など希少なレアメタルなどを取り扱い、さまざまな分野の工業製品に素材や高機能マテリアルを提供する企業です。
製造に関する独自技術や持続可能な社会に向けた取り組みなど15分間にわたって説明を受けた後、リチウム電池などに使われている素材見本を手に取ったり、神戸高専出身の先輩方の写真から生き生きと働く様子を知ったりと、いろいろな角度から「三徳」の姿を理解することができ、学生たちも充実の表情でした。
「幅広い業務の領域があり、多くの社員が活躍する会社です」
質疑応答の後、2名の学生に感想を聞きました。「レア・アースというワードに興味を持ち参加しました。専攻は未定ですがどんな部門で仕事ができるかを聞きたくて」とのこと。
芝本部長は、「業務の領域が幅広く、製造、加工だけでなく設計や分析など後方支援にも多くの部門があり、できる仕事は必ずあります。高専卒の先輩も14名在籍しており、最年長は62歳の方がいます。やる気のある人は評価されどんどんステップアップできる制度になっているので、働き甲斐がある会社です。いつでも見学にきてください!」と、丁寧に説明されていました。
さいごに
神戸市産業振興財団では、神戸高専 地域協働研究センターが運営する産金官学フォーラム等を通じて、地元中小企業と神戸高専との連携を支援しています。
地元企業と高専生が直接の接点を持ちお互いを理解するイベント「企業展示会」の活動を引き続き支援していきます!