絵本の専門店「えほんのトコロ」~オープンして4年になりました~
企業概要
企業名:えほんのトコロ
代表者:山田 千夏 氏
開業:2020年7月
ホームページ:https://www.ehonnotokoro.com/
事業内容:絵本の専門店
“子どもも大人も絵本とともに素敵な時間をお過ごしいただけます”
こんな事業をやっています
週に3日だけオープンしている、絵本とカフェのお店です。絵本の販売が主な事業ですが、店内にはカフェを併設し、手作りのお菓子や玩具など雑貨も販売しています。今は月1回だけになりましたが、お店のスペースを活かしてイベントの主催もしており、皆様に楽しんでいただいています。
カウンターでは、カフェを飲みながらくつろいでいただき、お子様連れでも、お一人でも、年齢を問わず絵本とともに過ごしていただけるお店づくりをしています。お子様にも存分にページをめくって楽しんでいただけるように、キッズスペースにはお子様用の絵本をご用意しています。
ご要望に合わせて、絵本を選ぶお手伝いもさせていただいていますので、お気軽にお問い合わせいただければと思います。オンラインショップも開設していますので、直接お店に来られない方にもご利用いただきたいと思います。
起業からこれまでのこと、そしてこれから
東京から地元神戸に戻ってきたタイミングで、起業相談に神戸開業支援コンシェルジュを活用しました。約半年間かけて、ビジネスプランをブラッシュアップしたり、資金計画、店舗開業のことなどについて専門家のアドバイスを受けたりしながら開業準備を進め、六甲道駅すぐの立地に「えほんのトコロ」を開業したのが2020年です。
開業してまもなく、新型コロナウィルスが蔓延した影響で売上が思うように立たなくなってしまいました。そんな中でも、なんとか事業を続けてきて、昨年ごろからやっと事業が回り始めたと感じることができるようになってきたところに、今度は出産という人生の一大イベントが重なります。
今年の初めに、第1子が誕生しました。大きなお腹を抱えながら、年末はぎりぎりまでお店に立ち、出産した後も約1カ月でお店に戻りました。出産、育児は大きなライフステージの変化ですが、経営者としては、長く事業を休ませておけません。子育てと事業、両方をうまく回していく方法を考えた時、今の週3日営業のペースになりました。子供とゆっくり過ごす時間を作ることも大切ですし、事業のためには準備や勉強の時間も必要。これまでより、イベント開催のペースも落としました。
これからも工夫を重ね、お店ではお客様と過ごす時間も大切にしながら、絵本の専門店として、さらに事業を大きく育てていきたいと思っています。
取材を終えて
赤い壁と青い屋根、大きな木製の扉など、絵本の世界を体現したような外観のお店は、一歩入ると随所にオーナーの想いが活かされていて、森の中にいるようなくつろぎの空間。取材に訪れたこの日は、オーナーの高校時代の同級生が赤ちゃんを連れて集まり、和気あいあいとした雰囲気で賑わっていました。ご年配の常連の方もここを楽しみに通ってこられていて、地元に愛されるお店になっています。
創業初期から厳しい事業環境に見舞われ、事業を継続してこられたご苦労がありながら、確かな足取りで事業を成長させようとする意欲を感じました。新たなライフステージで頑張っておられるお姿には、若い女性経営者に共通の課題も見えました。これまで、全国で書店数が減少、書店経営をめぐる環境は大きく変化してきています。そんな中にあって、新たに開業された「えほんのトコロ」は、絵本と過ごす豊かな時間に気づかせてくれる場所を提供しています。
これからの事業成長にも期待しています。
利用された支援メニュー
- 個別創業相談・・・専門家に無料で何度でもご相談いただけます。対象者:創業前、創業後概ね5年未満