起業のきっかけ

兵庫県立大学発のベンチャーとして、2023年に創業しました。
大学の高い技術力をしっかりと世の中に広めるためにも、代表取締役佐藤邦弘が長年に亘って県立大学で研究開発に取り組んできた「デジタルホログラフィ技術」の事業化を目指し、国立研究開発法人　科学技術振興機構（JST）の大学発新産業創出プログラム（START）に取り組みました。
優秀な人材を確保し、グローバルなスケールで成長することを目指して、スタートアップとしての独立した事業立ち上げを選択しました。

事業内容

デジタルホログラフィ測定技術を用いた精密形状測定装置の開発等を行っています。
近年、製品の高性能化・高効率化のため電子部品の細分化や大面積化が進んでいます。これまでの測定方式では、測定時間の長さや測定範囲の狭さ、測定精度等に課題がありました。
そこで、当社のデジタルホログラフィ技術を活用することで、従来の3次元測定では不可能であった、ナノレベルでの測定とスループットの両立が可能となりました。この技術により、ワンショットで広範囲をナノレベルの高精度で測定することが出来ます。
この技術を活用することで、半導体や宇宙などの先端産業など幅広い分野において、技術革新に貢献することが出来ると考えています。

最近の取り組み・今後の目標

最近では、半導体産業に特化した国内最大級の国際展示会「SEMICON　Japan2024」に出展しました。デジタルホログラフィ測定技術を用いた卓上型光学測定器を展示し、初めてデモンストレーションを実施しました。
当社は、光学技術を事業としてポートフォリオで包括的に展開できることが強みです。
半導体分野への積極的な投資をすすめ、5年後にはさらに事業を拡大し、2032年3月期にはIPO（新規上場）と、さらなる成長を目指しています。
それを実行するために、長期的な事業計画を立てており、目指すべきゴールから逆算し、その時必要な判断を取るよう心がけています。
また雇用面においても、求める人物像を明確にし、計画的に優秀な人材を確保しています。JR神戸駅すぐという立地を生かし、関西圏の優秀な人材の募集も行うことが出来ています。
今後も、研究開発型スタートアップとして、スピード感ある事業規模拡大を目指します！

取材を終えて

　2023年の創業以来、目覚ましい活躍をされているHoloway様。それでも入居当初と変わらず私たち財団職員や同じ入居者の皆さんとのコミュニケーションを大切にしてくださっています。これから事業拡大されていく中で、財団としても引き続き協力していきたいと考えています。