自立した人間への成長を後押しする「人間力を育てる学習塾」

ウィズトゥギャザー

企業名: ウィズトゥギャザー
代表者:松井 信也 氏
ホームページ:https://withtogether-kobe.com/
小中学生対象の個別対応塾経営、企業における人材育成研修等

開業の動機、きっかけ

県外の一般企業を定年退職し、地元神戸に戻って小学生と親とのコミュニケーションを育む学習塾を開業したいと考えていました。異業種ではありましたが職場での人材育成経験を活かし、これからの時代に生きていく上で不可欠な「考える力」と「行動力」を身に付け、自立した人間への成長を後押しする、まさに「現代版の寺子屋」を作りたいと思いました。会社員とは違い自分で会社を起こす(起業)ので、開業する上で専門的な留意点や起業へのプロセスを知りたいと思い、夫婦で「神戸開業支援コンシェルジュ」に相談しました。

こんな事業をやっています

2018年に起業し、今年で4年目になります。「地域貢献」と「人材育成」との二本柱を事業の目標としました。
延べ生徒数23名。異なる学年の生徒が同じ空間で共に過ごしながら、自分のレベルに合った学習を自発的に取り組んでいます。
元々は幼稚園から小学生が対象でしたが、小学校を卒業した生徒からの強い希望もあり今は中学生も通塾しています。
「脳トレ」「心トレ」を取り入れた特色ある教育で心を育むことに尽力し、安心感を持って来ていただけるような教室の環境づくりを心掛けています。

いつもこの席から自主学習の生徒を見守ります。

また、開業当初から企業の人材育成研修も受託しています。新型コロナ感染症が流行したことで対面研修が困難となり、一時は需要も減りましたがオンライン対応研修を始めたことにより依頼も徐々に戻ってきています。

神戸開業支援コンシェルジュを利用してよかった点

定年退職後で会社人間だった自負心もあり、起業はこうするものという「型にはまった思い込み」にまず気付かされました。
コーディネータの先生から「小さく生んで大きく育てよう」と言われた言葉を今も覚えています。「シニアのスタートは初心に返ることが必要である」ということに気付き、新入社員時代の気持ちを思い起こしました。時には厳しいご指摘をいただくこともありましたが、それは「思いやり」に思えました。
これまで専門家や創業資金面でお世話になった支援機関と直接の関わりがなかったので、つながりを作ってもらえたことも大きいです。経営や法律の専門知識に詳しい知人は何人かいましたが、コンシェルジュ個別相談で起業のメリットとデメリットを明確に教えていただけたことで、しっかりと足元を固めてスタートが切りやすくなったと思います。

今後の目標

今後は、事業をどう拡大していくかが課題です。現在は自宅の空きスペースに教室を開設しており、塾のキャパシティを拡大していくとなると別の場所を確保しなければなりません。固定費負担と人材確保をどうするのか。事業への思いに賛同してもらえる場所と人との出会いが重要ですが、この事業に対する信念はぶれることなく継続していきたいと思います。

カラフルな椅子が生徒の居場所づくりを担っています。

取材を終えて

産振財団をご利用いただいて4年が経ちますが、今でもコンシェルジュの創業相談を事業の基盤にして相談時にお渡ししたノートを大事に活用してくださっていました。一人のシニア起業家が神戸に根付いてくださったことを誇りに思います。

◆松井さんが利用した支援メニューはこちら↓
神戸開業支援コンシェルジュコーディネータ個別相談