あの場所だから得られた出会いとサポートに感謝

株式会社シーナ(神戸市兵庫区)

医療・介護・福祉を核に、さまざまなカテゴリーでの事業を展開。デイサービスや高齢者向け住宅のほか、ITシステムやサービスの研究開発などを行っている。

株式会社シーナ
代表取締役 糟谷 有彦 氏

HP:http://www.cina.co.jp/

本社社屋(シーナ神戸大開ビル)から大好きな街・神戸を望む

わからなかったことだらけの起業と素晴らしい仲間たちとの出会い

私が起業したきっかけは、脳梗塞で倒れて寝たきりになった父親と、それを介護する母親の苦労を見てきたからです。その体験を基に両親にできなかったことを実現するため、介護を事業にしようと決意しました。

いざ、起業準備を始めたものの、サラリーマンだった私の周りには一から会社を立ち上げた人がいなかったため、不安を抱えながらいろいろな所へ相談に行きました。
その中で財団のことを知り、審査を経てインキュベーション施設へ入居できました。そこで素晴らしい先輩や仲間との出会いがありました。それぞれ違う業種・業態でありながらも、会社経営という点で同じ目的を共有することができ、すぐに意気投合することができました。

みんな熱い思いを持たれており、お互いに切磋琢磨する仲間として現在も良い関係が続いています。

第三者に評価してもらえるのは起業家にとって大きなチャンス

私が起業した平成13年は、介護保険制度が施行されて1年が経過したばかりで、まだまだ情報が少なく、情報収集には苦労しました。経営者として必要な、人材採用や教育に関しサポートしてくれる財団の専門家派遣支援には本当に助けられました。現在の主要メンバーは、そこで仲間になってくれています。
あの場所で起業していなければ、今のシーナはあり得ません。これから起業される方には、必ずココ(財団)を通れとアドバイスしています。

財団の取り組みでは『KOBEドリームキャッチプロジェクト』が面白かったです。商品になるのか、売れるのか、新規性は、採算性は、など審査員から客観的な評価をいただきました。また、認定されたことで神戸市のお墨付きがいただけ、大きなチャンスになりました。私は遠回りをしたとの後悔があり、今後起業される方々には、先輩や財団の皆様へのご恩返しを込めて、必要なアドバイスを継続していきます。

元気にトレーニングに取り組む利用者さんと共に

今後、団塊の世代が75歳を迎える「2025年問題」など様々な社会情勢の変化がありますが、私たちシーナは介護事業を通して、お世話になった大好きな街・神戸にご恩返しをしてまいります。

インキュベーション施設