就業規則を刷新し、働きやすい職場づくりへ~株式会社温調サービス~

こうべ産業・就労支援財団では、中小企業の皆さんが抱える様々な課題解決を支援する「専門家派遣事業」を実施しています。今回は、この事業の採用力向上支援を活用して「就業規則の見直し」に取り組まれた株式会社温調サービスの事例をご紹介します。

企業情報

企 業 名:株式会社温調サービス
     代表取締役 井上 創詞 氏

所在地:神戸市須磨区車梨川746-1

創  業:1978年4月

事業内容:矢崎環境システム機器保守メンテナンス
     空調設備保守管理メンテナンス及び設計施工

ホームページ:https://www.oncho.jp/

派遣した専門家

特定社会保険労務士 西本 恭子氏 専門家情報はこちら

支援のきっかけ

これまでも就業規則を整備されていましたが、長年見直しが行われておらず、現状の働き方や制度として十分に対応できているかについて課題認識を持たれていました。

また、職員が安心して長く働ける環境づくりのため、法改正や働き方の変化に対応した制度へと見直す必要性を感じられていました。

実際、規定作成ツール等を活用しながら見直しを進めておられましたが、「自社にあった制度になっているか」「内容に抜けや漏れがないか」等不安もあり、専門的な視点からの確認を求められていました。

そのような中、中小企業訪問調査で財団職員が訪問した際にこのようなご不安をお聞きし、専門家派遣制度をご紹介、実務経験が豊富な専門家から助言を受けられる点に関心を持たれ、本支援の活用に至りました。

実施した支援内容

本支援では、専門家の西本氏に協力いただき、同社の就業規則の確認のうえ不足項目や見直しが必要な点について専門的な観点から助言をいただきました。

あわせて、「どのような規定にしたいか」という同社の意向を丁寧にヒアリングし、実態に即した運用が可能となるよう、わかりやすく整理された規定文への修正・ブラッシュアップを行いました。

特に、2025年に法改正があった育児・介護休業法については、制度の変更点や企業として対応すべき内容等をかみ砕いて説明していただきました。これにより職員の仕事と家庭の両立支援の観点も踏まえた規定づくりができ、自信をもって就業規則に反映することができました。

通常業務も多忙な中、役員と事務担当者が対応され、疑問や意図をとその場で的確なアドバイスをいただけたため、全体としては非常にスムーズに見直しを進めることができました。

支援を通じて生まれた変化

支援の最終回では、就業規則の改定内容について職員向けの説明会を開催。

当日は専門家にも同席のもと、変更点だけでなく、制度の背景や目的についても丁寧に説明することで、職員の理解と新制度のスムーズな周知につながる大変良い機会となりました。

また、今回の就業規則の見直しは、外部へ一括委託するのではなく、専門家の助言を受けながら自社主体で作り上げたことで、規定内容への理解が深まりました。その結果、今後法改正や社内状況の変化に応じて見直しが必要になった場合にも、自社で主体性に対応できる基盤が整ったと感じています。

さらに、令和8年7月には事務所を移転し、職員がより働きやすい環境の整備を進めました。就業規則の整備と職場環境の改善を両輪で進めたことで、組織運営の基盤が強化され、職員の採用・定着に向けた体制が着実に整いつつあります。
今後は整備した制度を生かしながら職員の採用・定着をさらに進め、組織体制の強化と事業の拡大が期待されます。

専門家派遣制度のおすすめポイント