開業の動機

元々、ベーグル好きで過去にパン屋さん経営の経験がありました。その時は製造などには関与していなかったのですが、数年前に製造に興味をもち、製パン教室に通ったり家でベーグルを焼いたりしていました。

本業のエステ店とは別に、何か異業種へ挑戦したいと考えていた矢先、新型コロナ感染症拡大で店舗の休業要請があり、その時に「やるならベーグルの専門店を」と思いました。

こんな事業をやっています

ベーグルの製造販売を一人で営んでいます。週2日のベーグル専門店ですが夜中の3時から仕込みを始め、11時の開店までに15～17種類のベーグルを焼き上げています。天然酵母を使用し、季節の素材を取り入れた手作りの味を大切にしています。近所の方やリピーターの方々が買い物の途中に立ち寄り、開店前から店先に並んで待ってくださっています。

最近の取り組みについて

売切れ次第終了のスタンスでお店を始めましたが、数時間で完売するようになりました。開店前に行列ができている日もありますが、並んでおられる皆さまにご購入いただけるよう上手くバランスを取りながらベーグルを焼いています。近頃はエステ営業日にもベーグルのことを考えていることが多く、売り切れた瞬間は喜びと同時にやり切った気持ちが大きいです。自分のペースで長く続けられるよう営業日の調整も検討しつつ、無理なくやっていきたいです。

女性の起業家支援事業を利用して

この事業を知ったきっかけは、日本政策金融公庫からの紹介でした。産振財団が一個人の起業に利用相談できるところだとは思っていませんでした。作成した事業計画書についても否定されるのではとの不安もありましたが、様々な専門家のサポートや起業セミナーに参加し、初めての方でもやってみようかなという気持ちになれる事業だと感じました。

今後の目標

ベーグルの「硬い」「食べにくい」という概念とはかけ離れた、小さいお子様からご年配の方まで皆さんに美味しいと思ってもらえる、日常にあるベーグル作りを日々心掛けています。

今後は、店頭での販売に加え冷凍ベーグルの通信販売も考えています。自然体で無理なく、素材の味が引き立つベーグルをこれからも作っていきたいです。

取材を終えて

エステティックサロン経営とベーグル製造販売店を兼業しながら、「あくまでも自然体で」というご自身のペースで早朝からベーグルを焼き上げ店頭で接客されているお姿は、まさしく「おひさまベーグル」の象徴です。開店5カ月足らずですが行列のできるベーグル専門店としてすっかり街に定着しているようです。