中小企業の未来を守る!BCP策定のススメ
この記事でわかること
- BCPとは何か?なぜ必要なのか?
- 中小企業のBCP策定率と課題
- 業種別・地域別の策定状況
- 神戸市内中小企業が活用できる事業継続力強化計画(ジギョケイ)策定支援制度まとめ
災害や緊急事態に備えていますか?
地震、感染症、サイバー攻撃…。企業活動を脅かすリスクは年々多様化しています。そんな中、企業が事業を継続するための「BCP(事業継続計画)」の重要性が高まっています。
しかし、2025年時点でBCPを策定している中小企業はわずか 17.1%。大企業の策定率(38.7%)と比べても、まだまだ低い水準。
実は半数近くが「策定したい」と考えている!
帝国データバンクの調査によると、BCPを「現在策定中」または「策定を検討している」と回答した企業は 49.8% にも上ります。特に以下のリスクに備えたいという声が多く聞かれました:
- 自然災害(70.8%)
- 情報セキュリティ(46.1%)
- 感染症(40.6%)
業種によって策定率に差がある!
BCP策定率は業種によって大きく異なります。例えば:
| 業種 | 策定率(%) |
|---|---|
| 金融・保険業 | 76.6 |
| 建設業 | 63.4 |
| 製造業 | 58.3 |
| 小売業 | 34.7 |
| 飲食サービス業 | 27.2 |
| 教育・学習支援業 | 18.9 |
策定できない理由は「人手・ノウハウ・時間」
BCPを策定していない理由として多く挙げられているのが以下の課題です:
- スキルやノウハウがない
- 担当できる人材がいない
- 時間が確保できない
- 必要性を感じない
- 費用がかかる
これらの課題を乗り越えるには、外部の支援を活用するのが効果的です。
注目!BCP策定支援制度
神戸市内中小企業のBCP策定を支援する制度をまとめてご紹介します(令和7年8月更新)
- 中小企業庁
事業継続力強化計画の認定制度(低利融資・補助金加点など)
中小企業のための取り組みやすいBCPと位置づけられています。事業継続力強化計画(ジギョケイ)の認定を受けると、税制措置や金融支援、補助金の加点などのメリットも。 - 中小機構
事業継続力強化計画のポータルサイト
参加無料のオンラインセミナーやマンガ解説、事例紹介、BCP策定・申請支援案内など、役立つ情報が満載です。
「事業継続力強化計画(ジギョケイ)」の策定支援を受けて、国の認定を受けよう!※追記
計画策定から申請までマンツーマンで完全無料のサポート申込が2025年7月11日より受付開始しました。※追記
ジギョケイの策定に関する相談窓口(電話、メール、オンライン面談)も設置。※追記 - 中小企業診断士協会
中小企業診断士によるBCP実効性向上支援事業(派遣回数・最大4回)
事業継続力強化計画の認定を受けた中小企業に対し、実効性を高める取り組みを無料で支援します。 - こうべ産業・就労支援財団
専門家派遣事業で、BCP策定等を支援します(派遣回数:最大10回)
ジギョケイ策定支援やBCPの助言ができる専門家も派遣します。派遣費用の2/3を財団が負担します。
まとめ:備えあれば憂いなし
BCPは、企業の命綱とも言える計画です。策定には時間や労力がかかりますが、支援制度を活用すれば、初めてでも安心して取り組むことができます。
神戸市の中小企業の皆さま、ぜひこの機会にBCP策定を始めてみませんか?
専門家派遣担当 TEL:078-360-3203(平日9:00~12:00、13:00~17:15、土日祝日を除く)
