創業100年企業のデザインUPプロジェクト~阪神機器株式会社のホームページ刷新~
阪神機器株式会社
こうべ産業・就労支援財団では、市内中小企業とクリエイターをマッチングして派遣する「企業×クリエイターマッチング事業」を実施しています。今回は、創業100年を迎えた阪神機器株式会社様が市内クリエイターお二人と組んで実施したホームページリニューアルで付加価値を高めるデザインUPプロジェクトをご紹介します。

企業×クリエイターマッチング
【中小企業】
阪神機器株式会社
代表取締役社長 山田 隆一 氏
1926年創業。神戸市西区を拠点に、電気機器の設計・組立・検査をはじめ、板金塗装・機械加工・
水素関連製品・航空機関連装置などを手がけ、社会インフラと産業を支え続けている。長年培ってきた製造力と品質を強みに、環境配慮や品質マネジメントにも注力。拠点は神戸のほか中国・タイにも展開し、次の100年を見据えて挑戦している。
ホームページ:https://hanshinkiki.co.jp/
【クリエイター】
●株式会社グッドラフ
代表取締役 小巻 正継 氏
課題整理から支援できるディレクター。高い伴走力で、更新しやすい設計構築を得意とする。
ホームページ:https://goodlaugh.co.jp/
●STUDIO99.99
代表 竹田 憲司 氏
写真・動画・デザインを手がけるクリエイター。現場の動きや人の表情を捉えた表現力に強みをもつ。本プロジェクトで“技術と人”を伝えるビジュアル制作を担当。
ホームページ:https://studio9999.com/
取り組みの背景
約20年前に制作したホームページは、スマートフォン対応が出来ていないことや、情報整理の面で問題を生じていました。
問題視していたのは
- 事業内容が直感的に伝わりにくい
- 採用活動に活かせる構成になっていない
- 動画を効果的に組み込めない
- 全体の印象に統一感がない
などで、とりわけ採用面において、ホームページで会社の魅力を伝える必要性を重視して、リニューアルに踏み切ることとしました。
ホームページのリニューアルを依頼するクリエイターに当てがなかったことから、市内クリエイターとの協業で進める「デザインUPプロジェクト」について、財団にご相談をいただきました。

デザインUPプロジェクトの支援体制
財団でお話を伺い、早速、プロジェクトに参加する市内クリエイターを公募しました。デザインUPプロジェクトでは、神戸市が運営するクリエイターの情報掲示板「 KOBE CREATORS NOTE」 で案件を公募し、応募していただいたクリエイターの中から選定して協業を開始します。今回は、応募したクリエイター2名と面談の際、それぞれに得意分野が違い、その場でお互いに協力することを希望されたため、クリエイター2名体制でプロジェクトがスタートしました。
具体的には、株式会社グッドラフの小巻氏がディレクションを担当し、STUDIO99.99 の竹田氏が“技術と人”を伝えるビジュアル制作を担当しました。それぞれの得意分野を活かして役割分担をすることで、よりクオリティの高い制作進行が可能となりました。このような偶発的な協力体制が実現する柔軟さも、デザインUPプロジェクトの醍醐味です。


実施内容
プロジェクトの実施前に、阪神機器株式会社の要望を聞き取り、クリエイターにプロジェクトのゴールや実施スケジュールを立てていただき、費用感を明らかにしていただきます。今回はディレクターの小巻氏に、竹田氏のビジュアルにかかる工程数を含めてホームページリニューアルの工程と、プロジェクトにかかる費用の見積もりを事前に作っていただきました。
1. ビジュアルの意図を事前に共有
動画とスチール写真を併用して1日で効率的に撮影するため、事前に「なぜこのカットが必要なのか」を言語化して共有していました。現場の動き・働く人の表情・製品の特長が自然に伝わる構成で、ビジュアルを整えていきました。


2. 第一印象に注目(ユーザーインターフェース:UI)
訪問者が短時間で「何の会社か」、「どこが強みか」、「どんな雰囲気か」を把握できるよう、PCでもスマートフォンでも、どちらでも見やすい構成を意識していました。また、スマートフォンを使う人の目線で、視線の自然な移動に配慮した情報配置になるようUIの再設計をすすめました。
3. WordPress導入とルールの整備
WordPressを導入し、自社でページ追加・編集が可能な環境を構築しただけでなく、利用者の目線に合わせて、ホームページの更新手順や掲載基準、写真や動画の使い分けを明文化し、自走できる運用体制にすることができました。
ホームページの刷新で生まれた変化
ホームページのリニューアルは、見た目が刷新されただけでなく、自社で更新できるコンテンツが整理されたことで、情報発信をする社員のモチベーション向上にも大きく貢献したようです。
・拠点ニュース
・製品・技術のアップデート
・イベント出展
・採用向けメッセージ など
これらがタイムリーに更新される、動きのあるホームページが実現したことで、社内では「これは発信しよう」「次の会議で話そう」といった活発な意識が醸成され、情報が自然と集まる好循環が生まれているそうです。
知っておきたい財団の支援事業
市内の幅広い業種の中小企業がクリエイターのデザイン力で付加価値を高める後押しをすると同時に、市内クリエイターの活躍の場を広げるため、両社が協業するのがデザインUPプロジェクトです。クリエイターの経営相談や著作権セミナーなどでの情報提供も行っています。
デザインUPプロジェクトのご案内 デザインUPプロジェクトの相談フォーム
ホームページやSNSでの発信力を高めたい、自分で運用したい、といったニーズがある市内の幅広い業種の中小企業からの相談に対応する専門家を派遣する事業も行っています。こちらは、専門家が丁寧な指導で自走を支援します。
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