神戸の中小企業12社が卒業!~脱炭素経営スクール~

2024年8月、神戸市と兵庫県の連携により、県内の中小企業を対象に脱炭素経営を伴走支援する「ひょうご脱炭素経
営スクール」を開校しました。兵庫県内の中小企業の経営者やカーボンニュートラル担当者が約半年間受講し、2025
年3月13日に合計15社が卒業。うち神戸市内の中小企業12社が卒業、4社は神戸発・優れた技術認定企業です。
今回は、当財団と関わりの深いこの4社について修了発表の内容をご紹介します。
株式会社山本電機製作所
空調管理に欠かせない「微差圧計」で国内シェアNo.1、微差圧計測とシステム制御技術を柱とした高い開発力をもつ
神戸を代表するメーカーです。
従来より「ISO14001」、「ISO9001」を取得し環境への取組に着手。2024年3月にひょうご産業SDGs認証企業「ゴー
ルドステージ」認証取得、2024年5月には当財団の支援策を活用して中小企業版SBT認定を取得しました。ビジネス
においても神戸大学と連携し水素事業にも参入しています。今後は空調の運用改善や設備の高効率化を図り、脱炭素
化を進めていく予定です。


※参照:カーボンニュートラル実現に向けた関西企業等の取組事例(近畿経済産業局)
旭光電機株式会社
当社は、日本で初めて自動ドア用コントローラーを開発、東海道山陽新幹線の自動ドアセンサーのシェアを100%占め
る(当社調べ)神戸を代表するメーカーで、持続可能な社会の実現に向けて、脱炭素経営に取り組んでいく方針を掲
げています。今後は、空調を中心とした設備更新や再エネ化を図り、社内の脱炭素化を進めていく予定です。また、
工作機械などの電源コードにセンサーを取り付けるだけで簡単に消費電力を測定する計測器「wattXplorer」を開発。
消費電力を1秒単位で計測でき、これをもとに各企業の脱炭素化を支援していきます。


※参照:wattXplorer(ワットエクスプローラ) | 旭光電機株式会社:センサー・コントローラー技術開発

株式会社みのる製作所
当社は、燃焼器、タービン、建設機器部品を主力とした金属加工業です。
グリーンエネルギーの発展に対応できる企業づくりを目指し、事業の拡大に合わせ、脱炭素経営も両立し取り組んでいく方針を掲げています。
今後は、省エネ診断によるCO2排出量削減計画の立案、再生可能エネルギーの導入を検討し、脱炭素化を進めていく予定です。
株式会社坪田測器
当社は、電子機器の組立やプリント基板の設計実装を行う電子回路基板製造業です。
サプライチェーンからの要請への対応や将来の気候変動リスクに備え、脱炭素経営に取り組んでいく方針を掲げています。
すでにハイブリッド自動車に加え、電気自動車も導入済みで、今後、設備更新による電力使用量の削減を行うほか、再生可能エネルギーの導入も検討し会社全体の脱炭素化を進めていく予定です。

今後もカーボンニュートラルへの取り組みをサポートします!
兵庫県、神戸市が中小企業のカーボンニュートラルを支援する初の取り組みとして開催された「脱炭素経営スクール」
には、多くの企業が参加されました。実際に各企業の取り組みを聞くと、各社が悩みながらも経営者や担当者を中心
に様々なカーボンニュートラルに繋がる取り組みを試行錯誤しながら実施されていることを知りました。
今後も引き続き、当財団として神戸市内の中小企業のカーボンニュートラルを進めていけるようにサポートさせてい
ただきます。
カーボンニュートラルに関するお問い合わせ
産業イノベーション推進部
TEL 078-360-3208
参考リンク:カーボンニュートラル支援 | こうべ産業・就労支援財団